ミャンマー 拘束の北角裕樹さん 大使館が面会と解放を求める

News Apr 20, 2021

軍が言論弾圧を強めるミャンマーで拘束された日本人ジャーナリストの北角裕樹さんについて、現地の日本大使館は、治安当局に面会を申し入れて詳しい健康状態を直接、確認するとともに、速やかに解放するよう求めることにしています。

ミャンマーでは18日夜、最大都市のヤンゴンを拠点に活動している日本人ジャーナリストの北角裕樹さんが、50人ほどの治安部隊に自宅のアパートを取り囲まれ、連行されました。

現地の日本大使館が、地元の警察に確認したところによりますと、北角さんは、うその情報を流した疑いなどでヤンゴン市内の刑務所で拘束されているということで、裁判で有罪となった場合、最長で3年の禁錮刑が科されます。

警察は北角さんについて「けがはない」などと説明しているということですが、現地の日本大使館は、面会を申し入れて詳しい健康状態を直接、確認するとともに、速やかに解放するよう求めることにしています。

ミャンマーで軍が国内の主要メディアの免許を剥奪したり、幹部を拘束したりして言論弾圧を強める中、北角さんは市民による抗議デモを取材し、SNSなどを通じて情報発信を続けていました。

国営テレビ 北角さんをデモ隊に参加した人と伝える

軍の発表を伝える国営テレビは、19日夜、軍への抗議活動の中で手製の武器などで暴力行為に及んだり、デモに参加したりしたとして、拘束された人たちを取り上げる中で、北角さんの名前も読み上げました。

この中で、国営テレビのキャスターは「うその情報を流すことなどへの罰則を規定した法律にもとづいて訴追された、日本人のフリーランスジャーナリスト、北角裕樹が18日、ヤンゴンで拘束された」と伝えました。

EU ミャンマーに追加制裁を発表

ミャンマーでの軍による市民への弾圧を受けて、EU=ヨーロッパ連合は軍が設置した最高意思決定機関、「国家統治評議会」の幹部ら10人のほか、軍が関係する2つの企業に対し、資産凍結とEU域内への渡航禁止の制裁を科すと発表しました。

EUは、すでに軍の幹部らに対する制裁を行っていて、これで35人と2つの企業が制裁の対象となります。

EUは「今回の決定は軍指導部の残忍な行為を非難し、行いを改めさせるためのもので、今のまま続けても何の正当性もないという明確なメッセージだ」として、市民への弾圧を直ちにやめるよう改めて求めました。

加藤官房長官「抗議 早期解放求める」

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「現地の報道で、ミャンマー刑法に基づき措置がとられた旨の言及があったことは確認しているが、この措置が日本における起訴を意味するのかは不明で、違反行為の内容や具体的手続きなどについて確認を行っている」と述べました。

そのうえで「刑の確定前に刑務所に拘束されることも含め、わが国として、こうした対応は受け入れられるものではない。ミャンマー側に抗議するとともに、早期面会、早期解放を求めている。引き続き、この件も含め、日本人の保護に万全を期したい」と述べました。


Source from NHK


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